「ゆ、由樹くんは何でキスしてくれないの!?」 あ… 私はつい口を手で覆った。 ど、どうしよう!! 恐る恐る顔をあげると… 「由樹くん…?」 バツの悪そうに目線をずらす由樹くん。 …っ 胸の奥から何かが込み上げてきた。 あ、涙が出そう… 「ご、ごめん、気にしないで!ちょっと飲み物買ってくる!!」 溢れ出しそうな涙を堪え、逃げるように飛び出した。 ねぇ、由樹くん。 由樹くんは私のこと、“スキ”ですか…?