現実から逃げたくなった。 だからまた、あの日のように… 優斗と一緒に過ごした日々に、戻りたかった。 「優斗に会いたいって思った。けど…」 そう一息置くと、由樹くんが、 「優斗さんはそんなこと、望んでないよ。」 そう、望んでない。 「真白ちゃんも、わかってたんだろ?」 「うん。だって、あの歌詞書いたの私だもん。堕ちてくなか、声がしたの。」