「もう大丈夫だよ!」 そう、変わらぬ笑顔で言うと、葵ちゃんは少し驚いた顔をして、 「顔にでてた…?」 と、聞いてきた。 「なんとなく♪」 と、言うと、 「けど、良かった!」 と、嬉しそうに言ってくれた。 「有難うね!」 それから他愛もない話をした。 ふと窓から外を見ると… 「雪!雪だよ、葵ちゃん!!雪だるま作ろうよ!」 あの時みたいに、雪が降っていた。