「怜…」


寮の壁の所に寄りかかっている怜がいた。





怜はあたしに気付くとこちらに歩み寄ってきた。




だからあたしは、


「千絵ちゃんごめん、先帰ってて」



そう言って来た道に向かって逃げた。