放課後は図書室で甘い時間を


四限目の授業は、生物Ⅱ。

好きでも嫌いでもない授業。
でも、授業中当てられる事も少ないし、けっこう楽な授業だとは思う。

…早くお昼にならないかなぁ~…。
お腹ぺこぺこだよ…。

授業開始20分後。
私たちの教室のドアがノックされた。


「はーい。どーぞー。」

「あ、失礼します。」


ぺこぺこ頭を下げながら、入ってきたのは、まさかの榎本先生だった。

あ…。
榎本先生…セーター着てる…。先生って若いし、ちょい童顔だから、生徒とならんでも違和感はないけど…。

身長はやっぱり目立つよね。

…皆は、というか女子は、榎本先生を見ながら、きゃっきゃっ騒ぐ。

いつもの事だからもうなれたけど。

…そう言えば、今日、榎本先生に会うのはこの時間が初めてか。



榎本先生は、何やら生物担当の先生に報告してるっぽい。

その時に、たまにあの切れ長の目を私の方に向け、軽くフッと笑う先生に胸がきゅんと鳴った。


話終わったのか、
「分かりました。きりの良いところで切り上げるんで。」と生物担当の先生。


「じゃぁ、よろしくお願いします。」と榎本先生は言って出ていった。



榎本先生に会えたのは、たったの数秒。

先生が出ていくと、なぜか名残惜しい気分になったというか…なんというか…。