放課後は図書室で甘い時間を


***

三限目終りの10分休み。
江梨子は、私と榎本先生の話ばっかり…。


「応援してるからっ♪」とか「どんなLINEしてるの?」とか「榎本先生も必死だね~…」とかとか…。


江梨子の頭にはそれしかないみたいだ。

自販機で、江梨子とオレンジジュースを買う。


「早く、桜と榎本先生付き合ってくれないかなぁ。…そう言えば、桜って最近綺麗だよね?いつもの事だけど。よりって感じが…。これも恋のおかげ…?」


オレンジジュースを飲みながら、江梨子はそう言う。


「…違います。きっと、新種の病気です…。」

「あー。“恋”という新種の病ですかー。」


ニヤニヤしながら、私をさりげなくいじる江梨子。

ていうか、まだ、好きか…恋かどうか分かんないんだし…。

はぁ。江梨子は相変わらず楽しそうだな…。


「まぁ、今日の放課後で全部分かるよね!!」


あ、江梨子には、放課後図書室でいつも会ってる何て言ってないから、知らないのか。

…これだけは、江梨子には言えない。
榎本先生のためにも、秘密にしておかなきゃいけない。

……二人だけの秘密。