「……ストーカー…。」
「ストーカー?」
「……に、あった…。」
「はぁ?!」
こ、声でかいよ…江梨子…。
皆見てるじゃん…。
江梨子は、教室に入ってきたばっかの楓君をなぜか呼んだ。
江梨子は楓君と近所付き合いで、仲が良いんだけど…。
…悪い予感がする…。
「ねぇ、聞いて!!…楓さぁ、昨日、桜に何があったと思う?」
「ちょっ…!!…江梨子…!!」
止める私を遮って、江梨子は楓君にとうとう言ってしまった。
「…ストーカーにあったんだって…!!」
「はぁ?!」
もう…。な、何で言うの…江梨子の意地悪…。
「それマジで言ってんの?桜大丈夫か?」
「え、あ、…う、うん…。」
「…俺、マジで許さねぇわ。
桜のことストーカーしたやつ。」
楓君は拳を握って、力強くそう呟いた。
相変わらず、楓君は優しいな…。
…だけど、あまり広めないといいけど。
「この話は、俺たちだけの秘密な。」
そう言って、楓君は自分の席に座って、何事もなかったかのように、まわりの男子と話始めた。
あれ…。
…けっこう大丈夫…なのかな…。
心配…しなくて…いいのかな…?



