放課後は図書室で甘い時間を


先生と唇が離れると、後ろの方から、男の人の声が聞こえた。

「…彼氏持ちかよ…。」

男の人は、何事もなかったかのようにその場から去っていった。


「…先生…あの…?」

「…知りたいんでしょ?」

私は、ゆっくりと頷いた。
…今さっきのでだいたい想像出来るけど。

「…ストーカー、だよ。」

「……。」

案の定そうだけど。
自分がストーカーにあったことが信じられなくて、言葉が出ない。

「一緒に帰ってるとき、あの男が、俺たちのあとをつけてた。
…桜ちゃん目的だろうけど。」

だから、あの時行き方を変えたり、歩く速さを速めたりしたんだ。


……きっと私は、一人だったら助からなかったかもしれない。

先生がいてくれたから…私は今ここにいることが出来る。

そうだよね。
絶対、一人だったらこんな冷静じゃないし、頭の中真っ白だよね…。




「…あの…ありがとう…ございます…。」