正直、すごく怖い…。
…私も、先生のこと探そうかな…。
……なーんてね。
すると、電話ごしから、『桜ちゃん!!』と聞こえたかと思うと、前方からも先生の声が聞こえた。
前を見ると、私の方へ走ってくる先生が見えた。
私の目の前に来ると、勢いよく先生は抱き締めた。
「はぁ…はぁ…やっと、会えた…。」
「せんせ…。…うっ…ひっく…ふっ…うっ…せんっ…せ…っ…」
抱き締められたとき、一気に肩の力が抜けて、何かがはじけた…。
…私、思ってる以上に怖いって思ってたんだと思う。
榎本先生の前で泣く何て、恥ずかしい。
背の高い先生は、私の体を包み込む。
泣く私に先生は頭を撫でてくれる。
抱き締められるときに香る先生の匂い。
それが、すごく安心できた。
先生は抱き締める腕を離すと、私の涙を拭いた。
一瞬、後方を見て先生は私にキスをした。
ただ、キスをしたいだけか…。
あとをつけてる人にわざと見せつけるためか…。
…多分どっちも、だと思う。
今の私は、なぜかすごく素直で、先生のキスに応えてる。
そんなことをしてる自分をどうかしてると思いながらも、私は先生に応える。
…先生…温かい…。



