図書室へついた私は、ゆっくりとドアを開けて中へと入った。
私のお気に入りの席である、日当たりのいいはじっこの席へと向かう。
…けど、そこはもう榎元先生にとられていた。
……私のお気に入りの場所が…。
「え、榎元…先生…?」
名前を呼んでも返事はない。
先生は、図書室の机に突っ伏してて。
……寝てる…。
本当に気持ち良さそうに寝るなぁ…。
「…ん…桜ちゃん…。」
「何ですか?先生。」
名前を呼ばれたから返事したのに、次の言葉が返ってこない。
え…。
まさかの…寝言?
ちょっと可愛くて、先生の髪に触れてみた。
…さらさら。
自然な色の茶髪な髪。
長いまつ毛。
白すぎず、黒すぎず、ちょうどいい肌の色。
先生の肌…すべすべ…。
女の子の私よりも良いかも…。何か複雑な気分…。
そう思ったとき、先生の頬に手を添えていた私の右手は、榎元先生に掴まれてしまった。



