あれから時は過ぎ、私は大学1年生になった。


今日は、高校の卒業式何だ。


相変わらず、江梨子と晶人君は仲良しで。



「桜、今からカフェテリア行くけど、どうする?」

「ううん、私はいいや。寄りたい場所あるし。」



卒業式を終えた私たち。

学年の皆は、カフェテリアで楽しくお茶してるみたいで。



……私は、もう今日で見れるのが最後になる思い出深いあの図書室にお別れを言いに行くの。


“今までありがとう。”って。


実は、あの図書室。
私たちの代で終わりなんだって。

あの図書室は新しくなる予定なんだって。



だから、よけいにお別れをいわなきゃいけない。


私にとって、とても大切な場所だから。