四限目は、数学。
問題解くのは嫌いじゃないから、別にいいんだけど…。
……さっきの理科室での出来事。
何か分かんないけど、すごく頭から離れなくて、さっきからずっとそれしか考えてない。
「…くら…。」
…でも、榎元先生のあの言葉…。
正直、何か嬉しかった…。
「…い…くら…」
あー…。もう何で先生の事ばっかり…。
私、もうおかしい…。変だ。もう…!!!!
「おい!!さくら!!」
「えっ?!」
「はぁ…ちゃんと聞いてろ…。
……ちょっとこの問題解いてみ?」
…先生の話聞いてなかった。
数学の問題解いてみてっていうのはよくあることだけど…。
私は、黒板の前に立ち、チョークを手に持った。
えっと…ここがxで、イコール37っと…。
「よし、正解。しかし、先生の話を聞いてないなんて、桜らしくないな。」
…私…らしくない…。
そうだね…、私らしくないかもしれない。
榎元先生に会ってから…私、変わった…?
…もう、わけわかんない。



