「楓君には、たくさん助けてもらった。
……感謝してる。感謝しきれないほどなの……。


だけど、ごめん……。私、楓君とは付き合えない。」



……ごめん…楓君…ごめんなさい…。
私は、悲しませるような事しかしてない…。

…ごめんなさい……。



楓君は答えない。何も言わない。



今の楓君はどんなことを思ってるんだろう…。


私の事……嫌いになったのかな……。



数秒の沈黙の後、楓君は大きなため息をついた。




「……分かった。」