瞬間、風が弱まり、私の視界が広くなった。


そこに立っているのは、めいちゃん…。


何で江梨子じゃないの…?
私は、江梨子からメールをもらったんだよ?



「ふふっ…騙される何て本当にバカね。

お勉強は出来るけど、こーゆーのになると頭がまわらないのかしら?

バカはこういう事を言うのね。


……すこーしだけ…貴女の親友のスマホをいじらせてもらったの。

もちろん、あの子が席をはずしている時にね。」



嘘…。
何てことを……。




「いじめられてる貴女がとても滑稽だったわ。

……楽しんでたのに。

あの楓とか言う男の子が邪魔しちゃったのよ。

私の楽しみがなくなっちゃったじゃない?

日向先生は、貴女と付き合ってるし。
いじめもなくなっちゃった。

こんなのつまらないじゃない。
日向先生と結ばれるのは私…、

早く手に入れたくなっちゃって。
……お遊びはこれで終りよ。」


めいちゃんの目が細められる。


「…私考えたの。

もっと楽しむ方法を。
どうせ結ばれるのは私なんだから、貴女を傷めつけて楽しもうってね……ふふ。」



めいちゃんに騙された私は……これからどうなるの…?


何されるの……?






そんな事が頭の中でぐるぐるして……、





目に入っためいちゃんの持ってる物。


…太陽の光で…キラリと光る何か…。





「見て?切れあじ最高のこのナイフ…。

…言ったでしょ?私は手段を選ばないって。


この言葉の意味分かる?」





……人を殺す事だって…できる…。