「はぁ…はぁ……着いた……。」 屋上の扉を開く。 風は強く、私の長い髪の毛が視界を邪魔する。 …風が冷たい。 冬に近づく秋の風は思わず身震いをするほど冷たかった。 そんな中、聞こえてきた声。 「やっと来てくれたぁ♪来ないかと思ったよぉ♪ ………めい…待ちくたびれちゃった。」 めいちゃん…? 何で…江梨子じゃないの…?