放課後は図書室で甘い時間を



***

ズキズキする腕を庇いながらも、授業をうけ、放課後を向かえた午後4時半。


「桜。一人で大丈夫か?」


楓君が心配してくれる。

丁度、日向の所へ行こうと教室で帰る準備をしていた私。


……そう言えば…楓君に…報告してなかったな……。




「楓君……あのね……日向に…バレてたの…。」

「はっ?!」

「も、もとから、知ってたみたいで。
だから、今日日向が女子たちから助けてくれて…。」

「マジでいってんの?!」

「うん。」



楓君…驚きすぎ……。


「助けてくれたって……まさか…」

「………階段から落ちました…。」

「怪我は?」

「腕を少し…怪我しまして……」


楓君が…苦しそうな顔をする。


「……わりぃ。守れなくて。」

「ううん。大丈夫。楓君が私の事気遣ってくれてたのは十分伝わってるから。」


本当なんだよ。
守ろうって必死になってくれたこの気持ち…ちゃんと伝わってる。


日向も楓君もそうだけど、
気遣ってくれてるから、心強くて、それだけで私は救われてるの。



「だから、ありがとう。」



精一杯の笑顔で私はお礼を言った。
楓君は照れたように笑う。


「……じゃぁ、私、今日日向に送ってもらう事になってるから。もう行かなくちゃ。」

「………おう。」








少しだけ悲しそうな顔を見せた気がした。