放課後は図書室で甘い時間を


日向が向かった先は保健室だった。

中へ入ると、先生はいない。
……私と…日向…だけ。


日向は私を椅子に座らせる。


「桜…何で黙ってたりしたの…」

「ごめんなさい…。」

「俺は、謝罪を求めてるんじゃないの。
……理由を言って?」

「……迷惑かけたくなかったから…。」

「俺がいつ迷惑だとか言った?
逆に、ちゃんと言ってねって、一緒に解決しよって言ったでしょ?」

「うん……ごめん…。」


ため息を溢す日向は、謝る私をそっと抱き締めた。

日向の温かい気持ちが伝わってくる…。


じんわりと…じんわりと…心に染みてゆく…。


自然と…目から熱いものがこぼれた。

肩が震える。
止めどなく流れるそれは、どんどん量が増していく。

……胸が張り裂けそうだった……。



「うっ……ひっく……ひゅっ…が…」

「うん。」

「こわっ…かった…のっ……ひっく…」


日向をぎゅっと抱き締め返す。

……私はこわかった。
本当にあの言葉通り……殺されちゃうんじゃないかって……。


「…かなっ…しかったっ……うっ…」

「うん。」


悲しかった…。
日向に言えないことが、悲しかった…。


「ひゅ…が……ひっく…。」

「うん。」


日向は、私の頭をよしよし撫でながら話を聞いてくれた。

優しく…相槌をうってくれた。







「……落ち着いた?」

「うん…。」


数分すると、涙も嗚咽もおさまり、冷静さを取り戻していた。


「今日は送ってく。俺車で今日来たから。」

「うん…。ありがと。」


どこまでも…私を気遣ってくれる…。
優しい人…。

温かくて……心地良いの…。























「……桜、脱いで。」