頭のなかは、日向とのお家デートでいっぱいで、朝から私は上機嫌だった。
…今日は、早めの登校にしようかな…。
そんな事を考えながら、鼻歌を歌って制服に着替える。
学校の校門を通る際に、昨日の楓君の事を思い出す。
江梨子はまぁ、良いとして、楓君にはどんな顔したらいいか分かんない…。
そんなことをぼんやりと考えながら、ローファーから上履きに履き替える。
「痛っ………」
チクリ、チクリと痛みが走った。
白い上履きに赤い染みが出来る。
……何なの…?
上履きをひっくり返して見れば、いくつかの画ビョウが入っていて。
……この針が、足に刺さったんだ…。
本格的にいじめがエスカレートしてきていると実感した瞬間だった。
………痛い…。
身体も……心も…。



