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楓君…どうしたんだろ…。

授業開始のチャイムが鳴ったのに、どうしてまだ来ないんだろう…。

日向は楓君がいないことに何の疑問を持たない。


「なぁ、楓のやつ遅くね?」

「保健室とかいってんじゃん?」


クラスの人も気になってるみたいだけど…。

授業開始から10分たったとき、楓君は教室に入ってきた。

皆、どこに行ってたのか聞くけど、それに楓君は全く反応しなかった。


ただ…、


「桑原君、遅いよ。」


日向の言葉には、やけに反応した。


「すいません。」


謝りながら、楓君は日向をキッと睨んだ。

やっぱり、昼休み二人の間に何かがあったのかもしれない。

日向の態度に……変わりはないようだけど…。


楓君の態度は…、
日向に喧嘩腰って言ったらいいのかな…。

まぁ、そんな感じがする…。





…二人の間に一体何が起こったの…?