「まぁ、授業もう始まっちゃうし、お話はこれくらいにして、さ。」

「あぁ。」


俺がそう言うと、アイツは理科室から出ていった。

一人、理科室で立ちすくむ俺。

今の俺はあぁ言うしかなかった。


…ヤバイ、俺の宣戦布告に受けてたつ気だわ、アイツ。

てか、あの言い方…。
まるで、桜がアイツを好きみたいな言い方…。


まさかとは思うけど、アイツと桜、
もうできちゃってるっていうことねぇよな?


あぁ。

マジ変なこと考えんのやめよ。
ほんと俺、くだらねぇ。



情けなくて笑えてくる。