「あ、麻十。 ...鈴は??」 二人のいた場所に戻ると、琉李は鈴がいないことに気付いて聞いてきた。 「大、鈴が呼んでる。」 そう言っただけなのに、大は荷物をもって鈴がいる場所へと走っていった。 「...麻十。」 琉李は小さな声で俺の名前を呟くと、手を握りしめてきた。 「鈴からのお願い。」 「私に??」 「うん。 『これからよろしくね。』だって。」