【完】私の彼は純粋くん。




「...
琉李。ついてきなさい。」



いきなり真面目な顔をして私の手を引っ張って行った先は、



「ここ、私の部屋なんだけど。」



「ちょっと入りなさい。」



「だから私の部屋だっていってんじゃん。」



「...」



自分勝手したあとはシカトですか。
いいご身分ですねー(棒)



おとなしく(自分の)部屋にはいると、半ば強制的に座らされた。



「お前、彼氏でも出来たのか!?」



いきなり声を荒げたお兄ちゃん。
でたでた、お兄ちゃんの"妹愛"別名"シスコン"。
お兄ちゃんが彼女できない原因。



「別にさ、関係なくない??」



特に否定も肯定もせずにいうと、お兄ちゃんは崩れ落ちた。



「琉李が彼氏だと...!?
認めん。俺は断じて認めん。」



そう呟いているかと思うといきなり立ち上がり、



「琉李!!
目を覚ますんだ!!
『琉李、おっきくなったらお兄ちゃんと結婚する!!』っていってたころに戻るんだ!!」



そう喚きながら私の方を揺すって(正確にいうと混ぜる感じで)くる。



「もうそういうことするお兄ちゃん嫌い。」



お兄ちゃんはシスコンなのかもしれないけどさ、私はブラコンじゃないんですよ??



"お兄ちゃん嫌い"っていうのは相当響いたらしく。



「嫌われた...
琉李に嫌われた...」



またぶつぶついい始めた。
これだから24なのに彼女いないんだよ。
だれかもらってくれませんかね。