「琉李、陽哉さん呼んでたんじゃ...」
「...嘘。」
帰り道。
麻十に[公園に寄ろう]と言ったらお兄ちゃんのことを言われてしまった。
「そーなの??
じゃあ公園行こ。」
「麻十、怒んないの...??」
「...何が??」
「嘘ついたこと。」
「あぁ。
別に、琉李が早く俺と二人になりたかったんだなーって思ったぐらい。」
「...」
事実なんだけど...
本人に言われるとこの上なく恥ずかしい。
「むしろ、俺が聞きたい。
怒ってないのか。」
麻十はそういうと、乗っていたブランコから降りて、私の横に来た。
「...昨日のこと??」
「うん。
怒ってないのかなって。」

