「すいません。 図書室閉めるんで早く出てもらえませんか。」 ペンを持ち主に返したあと、二人に声をかける。 思いの外冷静に言えた私。 「琉李!!」 「麻十??」 「玄関で待ってる。」 「わかった。」 麻十はそう言うと、荷物をもって図書室の出入り口に向かった。 「見回り終わりました。」 「カギ俺返すから。 笹峰先行ってな。」 「...ありがとうございます。」 先輩にカギをお願いして、私は玄関に向かった。