【完】私の彼は純粋くん。



「はぁ...」


ストレス。
それ以外の言葉が出てこない。


「あれ、琉李ちゃん??」


「あ、魅華...」


「顔色悪いけど...
あ、相田 鈴のことか。」


クラスメートの松居 魅華(Mika matsui)。
いつも笑顔が絶えない子で、周りを元気にしてくれる。

「大変かもしれないけど、あんなのに負けないでね。
辛くて離れたくなるかもしれないけど...
好きな気持ちが少しでもあったら絶対に離れちゃダメだからね!!」


「魅華...」


悲しそうに、でも一生懸命語る魅華には、過去に何かあったんだろう。


「私はずっと琉李を応援してるから。
もし、暁実にも言えないことがあったら私に話してね。」


「ありがと。そーする。」


今まで魅華とはそんなに話したことがなかったけど、すごく背中を押された。


魅華はポケットから携帯を出すと「じゃあね!!」と言ってあっという間にいなくなった。




「戻りました!!」


「...なんかスッキリしたみたいだな。」


「はい!!」


私には、暁実も魅華もいる。
そう思うと、頑張ろうと思えた。