「あの、笹峰さんっ!!」



「はい...??」



「少しお時間もらえますか...??」



そう言って屋上に上がる階段に来た。



「お、俺、かかか艦場 麻十って言います!!」



顔を赤くしながら自己紹介する彼を見てると、こっちまで赤くなってくる...



「そのっ...

お、俺と付き合ってくれまさんか!!」



そう言い切ると、彼は赤くしながらも愛らしい笑顔を見せてきた。



どうやら、大事な告白のシーンで噛んだことには気付いてないみたい。



「...は、い??」



何故か疑問系になった返事。



「い、いいんですか!?」



「うん。よろしくね、麻十くん。」



男女問わずいきなり名前で呼んでしまう私の癖。
そのせいで女子にはあまり良いようには思われてないようだったけど。



「よ、よ、よろしくお願いします!!」



そういってガッツポーズをする麻十くんはすごく可愛かった。