【完】私の彼は純粋くん。




土曜日。
昨日学校帰りに買ってきた材料を広げて、ミルクレープをつくる。



「姉ちゃん何作ってんの??」



「ミルクレープだよ。
羅李、食べるでしょ??」



「うん!!」



私の弟、羅李(Rai)は、甘いの大好き。
たまにつくるお菓子を狙う為にしかキッチンにはいらない男。





「よし、できた。」



試作品だから小さな生地をたくさん焼いて、いろんなミルクレープをつくった。



「羅李、できたよ。」



6種類のミルクレープをホール状にお皿にのせて持っていくと、羅李は目を輝かせた。



「ろ、6種類もあるの!?」



「そーだよ。
クリームだけのシンプルなのと、
それのチョコクリームのと、
クリームとイチゴを薄く切ったのをのせたのと、
クリームとバナナのスライスのせたのと、
クリームとチョコチップのと、
クリームチーズと生ハムのミルクレープ。」



最後のやつは、完全なるあそびごころだったんだけど...