「あっつーい!」


ジリジリと太陽が照りつける、夏。そんな中、汗だくで嘆く私。


「コラ!さやかサボんないの!」


「だってぇー」


「つべこべ言わんと!ココでバイトするって言うたんはさやかやろ?」


「そうだけどさー」


私を怒っているのは、お母さんの妹であるミワ子おばさん。おばさんは夏になると海の家でお店を開く。


そこで、今年は高校生になったことだし!お母さんからもバイトの許可が出た!ってことで、おばさんの元でお手伝いと言う名のバイトを、させてもらうことになったのだ。


ちなみに私の名前はさやか。ピッチピチの高校1年生で、只今夏休み中であります。


バイトを始めた理由はもちろん!素敵な出会いがあるかも~なんて思って始めた。でも、この海の家のバイトは思っていたよりもキツくて。


それに今のところ、カッコイイ人はゼロ!ただ日焼けをしに来たようなもの。


「ほら、さやか。お客さん来たんから注文取って」


「ほいほーい」


おばさんから言われて、渋々注文を取りに行く。