~Special Short Story~




そして、麻央とも1枚写真を撮ってから車に乗り込んだ俺達。もちろん麻央は助手席だ。


「行き先はどうする?」


「南公園からの夜景が見たい」


麻央の希望を聞いた後、ココから近い南公園へ車を発進させる。向う中で、制服姿の学生がチラホラ視界に入る。


「そういえば、麻央はもうすぐ試験だっけ?」


「うん。2週間後だよ」


美容師になることを目標にしている麻央は、美容系の専門学校に進学することを決めている。希望する進学先は、なんと俺の職場の近くだ。


「あれだよな。たまたま希望したところが、俺の職場の近くになるなんて、すごい偶然だよな」


習得科目や学校の設備もいいと評判な学校らしく、麻央の夢の実現のための一歩の場所になるといいなって思う。


「……普通、そんな偶然あると思う?」


「え?」


「そりゃ、学校の環境が安心出来るってのも理由の1つだけど」


助手席側の窓の外を見つめながら、麻央が続けた。