~Special Short Story~




身なりを整えながら麻央を待つ。麻央の部屋を見上げると、ちょうど部屋の電気が消えたところだった。


降りてくるか、そう思いながら麻央が出てくるのを待つ。すると、玄関のドアから麻央がひょこっと顔を出した。


「ねぇ、なお。時間ある?」


「うん。どうした?」


「お母さんが夜ご飯食べてかないかって。よかったら食べてってよ」


麻央ママの手作りは今までに何度かご馳走になったことがあるけど、かなり美味い。俺は麻央にオッケーの返事をする。


「でも、もう少し時間がかかるみたいだからさ」


「?」


「ちょっとだけ、ドライブしようよ」


「いーぞ」


麻央は再び家に入り、麻央ママにドライブに行くことを伝えたのだろう。パーカーを羽織って出てきた。


「っと、その前にっと」


俺を街灯の下に呼んでスマホで写真を撮る。珍しく何枚も撮る麻央。


「そんなに撮ってどーすんだよ」


「あとで激選して友達に送る。タキシード着る奴いたよって」


「おーい、バカにしてんのかよー」


「自慢に決まってるじゃん」


……それ、照れるって。