~Special Short Story~




「明日の放課後少し時間ある?」


「あ、明日だいじょぶ!時間あるよっ」


「じゃあ、明日の放課後正門で!」


片手を上げた目黒くんは、そのまま駆けていった。


「明日の放課後何があんだ?」


いつの間にかあたしの隣に戻ってきていた香山先輩が呟く。


「分からないけど、うふふ、目黒くんと話せましたよ~っ」


「あーそうだなー」


嬉しさを隠せないあたしに、ウザそうな顔をする香山先輩。


「それより、先輩はあの先輩と何の話を?」


「お前には関係ないし」


むっ。まぁそうですけどね。


「お前、目黒のこと好きなんだよな?」


「はいっ。もちろんです!」


「じゃあさ、俺は?」


え?


「お前から見た俺ってどんな?」


香山先輩の目線は練習が始まったサッカー部へ向けられているけど、この言葉はあたしへ向けられていた。


「ど、どんなって……同士?」


「はっ、同士って」


「ほら、あれですよ、片思い同士!」


苦笑する香山先輩。


「そんな風に笑って……」


「俺、お前のこと好きだよ」


へ?