~Special Short Story~




これって完全に引かれた感じ?


─────引く意味が分かんない。カッコイイじゃん。


あんな風に言ってたけど、実際にそんな奴を目の前にすると愕然としたのか?


どうしよう、俺。やらかしたじゃん。


「こ、これは頑張り過ぎたよなーあはは。お、俺もなここまですると、さすがの麻央も引くかなーって思ってたんだよ!」


麻央の顔が見れない。


「気合い入れすぎたんだよなーうん。バラとか花屋のおばあさんにもキザって言われてっし、何してんだろーな?俺って!」


せっかくの麻央の誕生日。


ケーキとか持って、普通の格好して祝ってやればよかった。


俺は後悔しながら力なく立ち上がる。麻央のことを見上げていたけど、今度は見下ろす形になった。


麻央、何か言ってくんねーと、俺相当恥ずかしい奴になる。


もういっそ、アパートに帰って布団にくるまりたいくらい。