「あぁ、アイツな」
今見ているのは目黒くん?それともあの女の先輩?無性に気になるけど……聞かない。
「カッコいいでしょ?」
「お前が威張んなよ」
なんでかな。
先輩が目を向けている先に、あの女のの先輩がいることに、胸がざわつく。
冷やかそうって思ってたのに、女の先輩を見る香山先輩の目が優しいから……からかえなかった。
「お前ら違うクラスだっけ?」
「そうですよ。目黒くんとは2年も違うクラスなんです」
「違うクラスなのに、なんで好きになったんだよ」
「ふふっ、聞きます?」
「顔キモイ」
「んな!もう言いませんよ!?」
「わかった。もう言わねぇから」
ふぅっと一息ついたあたし。
「たまに同じ電車に乗ることがあって、最初は同じ学校の人くらいしか思ってなかったんですけど、目が合うようになって」
目が合ったらお互い一度そらして、でももう一度目黒くんを見たら目が合って、目黒くんがハニカミながら笑ってくれるの。
「それから、少しだけおはようとか今日は寒いねとか話すようになってるところなの!」
「なんだそのピュアっピュアな話は」
「本当だもん!これがあたしの胸をくすぐるのっ」


