「昨日も何度笑いを堪えてたことかっ」
「この……あたしのドキドキ返せ!」
ちょっとだけ手加減して、香山先輩のお腹にグーパンチを一発お見舞いしたあたし。
「いってぇ、お前力強いって」
「知らない!1日中その痛みで苦しめばいいじゃないですか!それじゃあ、失礼しましたっ」
ふんっ、ここまで来たあたしがバカだった!朝から最悪だよ!
そのまま教室へ帰ったあたしは、今の出来事をシズとサヤへぶちまけた。しかし、2人はあたしに共感するわけもなくなぜか爆笑された。
「なにその笑える話」
「パンチもサイコーだよ!あ~朝から笑いをありがとう」
シズとサヤが顔を見合わせて笑い続けている。
「もうっ、顔を見て笑われるんだよ!?意味分かんないっ」
「でも、頭ポンポンにドキドキしちゃったんでしょ?」
「プラス、イケメンスマイルにも!」
「そ、そんなんじゃない!」
ううん、ちょっとだけドキドキした。
「好きになっちゃった?」
「まさか!あたしが好きなのは」
「はいはい、目黒くんだもんね~」
そうよ、目黒くんだけだもん!


