~Special Short Story~




「あっ、思い出した。聞いた話だと目黒くん好きな人いるらしいよ」


「え!?それいつの誰情報!?」


ふと思い出したように言うシズに詰め寄るあたし。


「目黒くんと同じクラスの子。昨日部活が終わってから話してるの聞いたわ」


め、目黒くんに好きな人だと~!?そんなの初耳!知らないし!


「今日ショック続きだ~……」


もうお家帰りたいよ。





「よ、6番」


「げ。また出た」


「なんだよ、そのあからさまに嫌なオーラ出すなよ」


放課後、サヤは彼氏と約束があり、シズは部活のため、あたしは1人で正門を歩いていた。すると、あの黒髪先輩から声をかけられた。


「……何の用事ですか?」


「ん、別に。お前の姿見つけたから声かけた」


「あ、そーですか」


そのままなぜか隣を歩き始めた先輩。


「え、一緒に帰る気ですか?」


「え?悪い?」


え、それって……。ちょっぴりドキド……


「なんてな。俺も帰る方向こっちなんだよ。勘違いすんなよ」


はい、今のドキドキ撤収。