「ちょっ、でもっ」
「呼ばれてるんでしょ?先に体育館入っとくねー」
そう言って、浮き足で1人体育館へ向かった弥生。えっ!ちょっとー!
「行きましょうか」
なおも案内を続けるシルバーピアスの男の子。慌ててついていくが、向かう先は体育館の……裏?
「あの、これってどこに……」
「どうぞ、ココです。入ってください」
そう言われて目に映ったのは、赤のカーテンの入口。ココに?と指差すと頷く彼。この先に何があるんだろう?不思議に思って、カーテンの中に入った。
「急いでください!」
「え?」
今度はスタッフTシャツを着た女の子に背中を押されて、階段を登った。そして、空いている1席に座らされた。
目の前には垂れ幕。周りには、西津高校の制服を着た女の子ばかりがイスに座っている。その中に、私服姿の私が1人紛れているのだ。
「すみません。これって何ですか?今から何があるんですか?」
状況が読めなくて、思わず右隣に座るポニーテールの女の子に声をかけた。


