受付係的なものなのか、椅子に座ってテーブルにあるプログラムをお客さんに配っていた。目が合ったけど知り合いじゃないし……そう思っていると、シルバーピアスの男の子に手招きされた。首を傾げながらゆっくり近づく私。
「ココに名前の記入をお願いします」
渡された鉛筆とプログラム。プログラムの裏表紙に名前を書けとのこと。なんでこんなところに?と不思議に思いつつも、フルネームで名前を書く。
「出来れば、よみがなも」
「あっ、はい」
こんなこと高校の時したっけな?またもやクエスチョンマークを頭に並べつつ書き、鉛筆を置いた。
「バスの……星村の知り合いですよね?」
星村くんの名前が出てきて、その男の子の顔を見た。
「知り合いというか、顔見知りというか……」
「今日は来てくださり、ありがとうございます」
え?
「こちらへどうぞ」
そのまま誘導されるハメに。え!?ちょっ、待ってよ!
「あの、私友達と来てて……」
「あっ、明莉ー!行ってらっしゃい」
背後から弥生の声がした。


