~Special Short Story~




「年とか時間なんて関係ないでしょ。大事なのは明莉の気持ち」


朝食用のパンを食べ終わった弥生がふふっと笑う。


「明日、西津高校に一緒に行こっか」


「来てくれるの?」


「当たり前だよ。毎日、明莉達の話を聞いてたのは誰かな?それに、星村くん本人も見てみたいしさ」


「弥生……」


親指を立ててニッコリ笑う弥生。そんな彼女を見て、私は何度も頷く。


「それより、なんで行く場所が高校なのかな?」


「知らないの?明日文化祭だからよ」


「そうなの!?」


そういえば、バスにも貼り紙とかあったような。


「たしか今日と明日の2日間だったかな」


「今日も?」


────準備あんだからダッシュで来いよ。


星村くんの友達が言ってたあの言葉は、文化祭のことを言ってたのかも。


それなのに、いつもみたいに手紙を届けてくれたんだ。


やだ、期待する。


本当に私のことがって、変な期待しちゃう。


「明莉、講義始まるよ」


その日の講義は上の空。私の頭は、明日の事ばかり考えていた。