「うん。」 思ったよりあっさりとついてきた。 早速ビビっているようだ。 目が、どっかに行っているなと。そう思った。 隣に座り腰のベルトを締める。 ん? 何が呪文が。 「やばいやばいやばいやばい…。大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫。うん。やだやだやだ…」 ぶつぶつと何かを自分に言い聞かす というか唱えているようだった。 ちょっと不気味なその姿はかなり変な人だったが 大きな目をうるうるさせる菜緒は やっぱり可愛い。