教室についたら、皆林檎にあいさつする。

林檎はふわふわしてておっとりしてるから

すごくモテる。

自覚もないからふんわりした可愛い笑顔で

皆に挨拶を返す。それで女子の皆さんから

の視線がいたいです。

私はとりあえず自分の席に座った。

朝からなんでこんなに疲れるんだろう笑

あ。1時間目は進路授業かー。

私達の学校は小学校から大学までエスカ

レーター式で、毎年最高学年は五月頃から

進路を決めていく。

まぁ私と林檎は高校からこの学校に来たん

だけどね。

林檎は名字が百田(モモタ)だから私の前の席

「ねぇ林檎ー。進路どうする?」

と聞いてみた。

林檎はくるりとこっちを向いて

「林檎ね。パティシエになりたいの!

だから、専門学校に行こうかなって思って

るの」

えー。そんなの初耳ーー

「なんで今まで教えてくれなかったのよ」

とすねてみた笑

「ごめんごめん笑萌衣久はどうするの?」

と言われて、返事に困った。

はっきり言って今したいことも将来の夢も

ない。

「んー。とりあえず大学行くと思う」

と言っておいた。

皆に将来の夢を聞くといろんな職業がでて

くる。どーやって見つけたの?って聞くと

皆笑って

「見つけるものじゃないよー。将来の夢はや

りたい事!だよ?」

と言われる。

それが、一番難しい。

私は子供のころからお母さんみたいなお姫

様になると言って育ってきて、中学生の時

からお母さん達のようにはなりたくないと

思って必死に勉強をするようになった。

気づくともう高校生になっていて、周りは

将来に向けて準備をはじめていた。