さっきの人が、呟いた。


「勇者様が来てくださった…王子の心を埋めてくれる、勇者様が…」


あたしには、聞こえなかったけど…。






「王子様ですかーーー!?!?」


畑にいる人に声をかける。


「何ですかーーー?」


あたしが近づかなきゃなのに、王子のほうが近寄って来てくれた。


「―――っ」


び、美形だ………ッッッ!!!!


さすが本物の王子様………!


「―――ぇっと、何かご用ですか…?」


「…あ、あの〜えっと、その…この剣…」


「!?勇者の剣…?!…あなたが…?」


「…はぃ、あの…」


「来てくれたのですね…私の、姫」