しばらくして寝静まったのを確認し私は夏実に話しかける。 「起きてる?夏実……」 「うん。起きてるよ…」 夏実はそう言い私の方を向く。 そして、私に質問をする。 「言ったの?二階堂くんに…」 「……彼氏がいたことは…言った…」 その言葉に夏実はそう…と、呟いた。 「じゃあ全体は知らないのね…」 「……言えないよ…怖くて…あのときの事を考えると…辛くて…」 「まぁ…誰にでもあんなことを言われたら…怖くて辛いもんね…」 夏実は心配そうに私の頭を撫でる。 それに少し私もほっとした…。