「どういたしまして…」 それに私もにこりと微笑む。 二人の間にほんわかした空気が流れる。 「由季ここ教えて」 信がムスッとしたようにノートを指す。 「分かったよ…あーこれはね…ここをこうして、」 「残念だな海…」 「うっせぇよ…」 昌くんはにやっとしながらも勉強をする。 ―――――――― ――――― ―― 「ふぅ…じゃあ今日はここまでね」 丁度三、四時間は勉強をしたので私はノートを閉じる。