「え~…昌怒ると怖いよな…いつもさぁ」 「うっせぇよ…早く進め」 私が昌くんを見ると昌くんは怒っているような顔で羽柴くんを見る。 私は羽柴くんの腕から逃れて夏実に駆け寄る。 「今の声って昌くん?」 「そうとしか言えないでしょ…昌は怒ると怖いのよね…」 夏実はアハハと、笑う。 「ふ、ふーん…あ、こんなとこにいないで早く中に上がって?」 私は取り合えずこの険悪な空気を何とかするため三人に声をかける。 「じゃあお邪魔しようかな…」 昌くんはさっきの表情と違いにっこりと笑い私の家に上がる。