そのあとの授業はみーんな集中が出来なかった。 あ、でも、きちんとノートとったよ? 流石にそれは、ヤバイからね… 早く夜にならないかなぁ… 机に伏せながら俺はニコニコとこんなことを考える。 「こら、そこのニヤつき少年!」 パコッと丸まった教科書で俺の頭を叩いた人物。 「夏実ちゃん…それはないよ…」 「だって、物凄く幸せそうな顔をしているんだもの…」