「待って!恭くん!……っ!ありがとう!私、幸せだったよ!」



恭くんは最後にニコッと微笑んで



――――パタン…


と、ドアを閉め姿を消した。



「琉くん、知ってたんだね…」


「うん、ごめんね、由季……これがアイツの役目?みたいなもんだったから」



そして、琉くんは再度、私達を見てクスッと微笑む。




「じゃあまた明日学校でね♪由季」



そして、琉くんも私の部屋から出ていった。



ありがとう、恭くん。
貴方と今まで過ごせた日々はかけがえのない
思い出だよ…。




ありがとう―――。