二人で歩く登校道。 何かが違う。 私の心の中ではすでに何かを感じ取っている。 「由季……今日なんだけど…」 「え、?」 「今日、由季の家にいってもいい?」 え?私の家?なんでか、わからない。 「別に平気だよ…」 丁度私も一回帰らなくてはいけない理由がある。 なので、あまり深くは考えなかった。 「そう。良かったよ…」 私の返答に恭くんはにこりと微笑んだ。