~Side海~



「行っちゃった…」


あ~ぁ、由季ちゃん可愛かったのに…。
特にだよ!
特に、泣きながら俺を抱き締めたところ!



もぅ、あれは可愛いよ~。



一人で思い出しながらニヤニヤする俺。
周りから見れば気持ち悪いのでそこまでにする。



「だけど、決意を決めてくれて嬉しいよ」



俺はそう言うと開き教室から出た。
しかし、サボったなぁ。

由季ちゃんが屋上へ行ったのはお昼休み。
そして、今は放課後。



「困った…でも、いっか!」