「夏実……羽柴くん」 「あっ!由季ちゃんお帰りー…」 私が二人の名前を呼ぶと羽柴くんが真っ先に反応する。 「お帰り…由季、屋上へ行ってたの?」 「うん、」 夏実の言葉に私は頷く。 信に会ったことは言えないけど…。 「そっか……由季、幸せ?」 「え、?」 夏実の言葉に私は首を傾ける。 「幸せ?って聞いたのよ…」 「幸せ…か、」 私は小さく言葉を出す。