「なに、?」 由季が不思議そうに俺を見つめる。 「ごめん…」 俺は小さく謝りそして、 「ッ!!」 由季にキスをした――――。 それに、由季は驚いてただ、目を見開くだけ。 そして互いの唇が離れると、同時に由季は顔を歪める。 「ど、して?」 「ごめん、」 好きなんだ…。 この言葉が今は言えない。 俺はただ、謝ることしかできない。 そして、屋上から出た。 唇にはまだ、由季との温もりが残っていた。 ~Side信~ 終わり